2008/06/29

「出逢いの大学」を読んで人脈術を考えてみた

出逢いの大学」という本を読んでみました。

どういう本かというと「人脈を作るにはどういう心がけが必要か」というのを、まあまあ具体的に教えてくれる本です。

人脈拡大についてのポイントを書くと

・人に会う機会を多く持つ
・相手に強い印象を与える準備をしておく
・見返りを気にせず行動する


といったところでしょう。いろいろな本で語られていることを、網羅してわかりやすくまとめてあります。結構僕好みのテイストで、楽しめました。著者と僕が読んでる本が似ているのかもしれませんね。

内容を更に一言で総括すると「自分で動いて人に会わなければ人脈は広がらない」ということです。まあ、当たり前のことなんですが、これを日々実践できている人はほとんどいないと思います。「わかっちゃいるけど、できない」そんな自分を少しだけ後押ししてくれる、そんな本であると思います。

これを読んで、理系の人間がなぜ社交家でないのかがわかったような気がします。理系の職業は「人と向き合う」のではなく、「理屈と向き合う」からなのかもしれません。僕が設計業務に挑んでいるときは、「何がどこまで許容できるのか、それを理屈で表すとどうなるのか」というのを考える作業になります。それを製品として実現させる為には、人と向き合って理屈を説く必要があるのですが、「人が金を生む」ような世界の人付き合いとはちょっと違うような気がします。

無論、たくさんの人から意見を聞くことも重要で、たくさんの意見を聞くことにより自分の理論の「裏付け」にはなるんですが、「広く多岐」な人脈よりは「近くですぐ」意見を聞ける人の方が自分としては重要で、更に重要なのは本や論文などのリファレンスだったりします。こうやって、自分の身の回りだけで閉じてしまってるから、浮世離れしていってしまうのかもしれませんね。

「信じるのは己の力のみ」と思っていますが、この本を読んで人付き合いもそれなりに大事にしていこうかな、という気持ちもちょっと沸いてきたかも。試しにこの著者が開催しているPower Dinnerにでも参加してみようかな。

<関連記事>
火星に氷があったそうだ
ダンスで世界を巡る「Where The Hell is Matt?」
独り暮らしのぎっくり腰を乗り切る方法

<追伸>
最近出版業界では、人脈術ブームなんですかね。なんか同じような内容の本が最近一気にリリースされたような気がします。ちょっとしばらく人脈ブームが続くかも。人脈については否定も肯定もできるほどの意見を持っていませんが、自己投資と考えていろんな交流会とかに参加してみようかなと思っています。この本に書いますが、全部の交流会が有益なわけでもないので、過度の期待を込めて参加したりしませんが、とりあえず自分が何者なのかわかってくれるだけでも良いのかなと言う気がしてきた。このブログもその時の話題にはなるのかもしれませんね。