2010/07/22

「船に乗れ」を読んで青春のバカヤロー

「船に乗れ」を最近読み終わりました。3部作なんですが、さっくり読めました。本としてはすごくよい作品なんですが、青春時代のいろんなことを思い出させる作品でした。音楽家を目指すって一筋縄じゃいかないってことと、現実に目覚めた高校生がよく描かれています。
船に乗れ!〈1〉合奏と協奏船に乗れ!(2) 独奏船に乗れ! (3)

あんまり細かいことは書けませんが、主人公の彼女はひでぇやつだ。自分勝手にもほどがある。あんなことしてあげくの果てにそれで、最後の最後にまたそんなわがままを!っていう感じにたたみかけてきます。主人公も昔の自分を思い返して、反省しているのかもしれませんが、彼女の方もそんな自分の行いを反省してて欲しいねぇ。

高校生ってやっぱり大人に見えてもまだまだ子供で、やっぱりその判断力や判断基準ってところが、大人と子供をわけるところなんだと思います。「これを言ったらまずいな」とか「これやっちゃったら大変なことになるな」とか、そういうラインをその時点で引けることができたりできなかったり。まあ、人間だれしも最初から100点満点ではないので、そういう判断ミスも多々あるとは思います。でも、そういう判断ミスを後からでもいいから自分の過ちだとちゃんと認識できると、更にそこから成長できるのかな、と思いました。

僕も高校時代を思い返せば、たくさんの判断ミスをしてきました。雨の日の自転車置き場で誰かに注意されて自転車投げつけたこともありました。妙に強気な発言をして人をキズつけたこともありました。でも、今こうやってそれが過ちだと気がつけているだけでも、成長があったのかなと。

そんなたくさんの若気の至りを思い起こさせてくれる、そんな作品だったように思います。今高校生でも、昔の昔高校生だった人にもお勧めです。高校生とかは、これを読んでどう思うのかなぁ。

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<追伸>
しれっとブログのテンプレートを変更してみました。昔はBloggerのテンプレートはなんか野暮ったいものが多かったのですが、最近はカラムの数を変えられたり、背景もしゃれてたり、編集しやすくなってたりして、進化が伺えます。さすがGoogle、いい仕事してくるね。TwitterとかFacebookへのリンクとかも、HTMLをいじらなくて挿入できたりする。う〜ん、もう誰でもきれいな構成のブログを作ることができますね。ちょっとHTML勉強してた時期もありますが、もう必要ないかな。コンテンツの充実に集中せよ、というGoogleのメッセージなのかもしれません。

クリックで救える命がある。