2009/11/05

実験を成功へ導く6個の事前準備項目

技術的な仕事をしていれば、実験はつきものです。「あれこれを確認するために実験する」ってのは日常茶飯事だったりします。基本的な進め方としては、学生の時にやった実験の授業を思い返すのが一番いいのですが、学生時代にはなかなかやってることの重要性に気づかなかったりするものです。そこで、僕が心がけてる実験に対する事前準備をまとめてみます。

実験の目的を明確にする
「これって何のためにやってるんだっけ?」っていう状態にたまになります。場当たり的に実験を繰り返すと、無意味なこといろいろとやってしまい、時間を浪費します。どんなに急いでいても、目的を明確にしてから動くクセをつけましょう。

機材の準備をする
これ大事だね〜。機材を準備しながら実験すると、散漫になって実験がちょくちょく止まります。「あれがない」とか「これがない」ってだけで、中断せざるを得ないからです。機材によっては、ある期間だけしか使えないっていう代物もあるので、必要なものは全部事前に集めておくことです。チェックリストとか作ってもいいくらい。

日程をたてる
あれもやってこれもやって、ってなると「いつまで実験するんだ」って必ず怒られます。いつまでに、これをやってこういう結果をだしますってコミットしておくとよいでしょう。期限が切られていると、人はそれに向かってちゃんとやるものです。期限が切られてないと、終わってるんだか終わってないんだかわからない状態でデッドリミットを迎えて、中途半端な結果を片手に「とりあえずこんなもんでした」っていう感じに終わります。激しく突っ込まれて、結局やり直しするはめになるので、やっぱり日程をたててからやりましょう。

実験項目の一覧表を作る
実験の条件ってのは、想定するものがどれだけあるかで決まります。あることないこと含めて、「可能性が無いという事は無い」とか正論言ってると実験がいつまでたっても収束しません。ポイントとしては、実験すべき条件を羅列して、それが一項目当たりどれくらいの時間かかるかを見積もって、それらが期限内に収まるかちゃんと見積もりましょう。上の「日程をたてる」につながるものがありますね。

実験手順を書き出す
「やらなきゃわからない」っていうのは「やってもわからない」と一緒です。やりながら手順を組み立てると時間を大きくロスします。最初にちょっと時間をとって、情報を集めて、これをやってからあれをやって、そうするとこうなって、というのを紙に書き出しましょう。頭の中だけではダメです。なんならフローチャート書いてもいいくらい。時間をかけすぎるくらいがちょうどいいです。ここは綿密にやりましょう。

結果を予測して考察する
これも一緒で「やらなきゃわからない」なら「やってもわからない」です。やってみてから考えよう、とかやってると必ず路頭に迷います。「この結果がでたら、こういうことが言えて、逆ならば・・・」とかは、よく考えれば事前にわかることです。また、ある程度結果を予測しておかないと、採取したデータが正当なものかがその場で判断できないので、機材を返却した後に「あー、データ間違ってた」ってな具合になると最悪です。後でまとめて、ってのもやめましょう。逐次結果をチェックしながら、自分が正しい方向に進んでいるか確認しましょう。

「実験後のレポート作成が大変だ」って言う人もいますが、上の項目を事前に準備していれば、レポートはできているに等しいです。残っているのは、得られた結果とデータを貼付けることくらいじゃないでしょうか。もしも追加で実験する必要があるとわかったとしたら、その旨を正直に述べて、また一からスタートすればいいだけです。予測できうる範囲で思いを巡らして、予想外のことに関してはその場で対処しようとするのではなく、新たに目的確認から入りましょう。焦らず、準備に時間をかける、これがやっぱり一番大事かな。

<関連記事>
ちょっと気になる「ジェットスター航空」
人生の目的を見つける方法
新卒社員の為の一番簡単な議事録の書き方

<追伸>
最近また新たに女性を食事に誘ったら、直前で仕事が入ったとかでお流れに。でも、「謝りたいから、夜電話していい?」って聞かれました。「よかろう」と返事しました(うっそ〜ん、もっとやんわり言った〜)。これは脈ありってこと?

クリックで救える命がある。