2008/07/09

天才の努力の方法を学ぶ「The Art of Learning」

チェスの王者であり、格闘技の世界チャンピオンになったJosh Waitzkinが書いた「The Art of Learning」を読んでみました。


単なる勉強法ではなく、「自分がどのように二つの分野で世界チャンピオンとなることができたのか」というところを、細かく説明してくれます。単なる手法だけではなくて、ある局面での精神の動きや物事の感じ方なども事細かにかかれていて、いわゆる天才が天才である理由がわかります。

この著者が提示している主な学習手法は以下の通り。
・楽しいところからやる
・最初はゆっくりで徐々に速く
・継続する


う〜ん、まあ一般的と言えば一般的なのですが、これを実行するのが難しいのでしょうね。「最初はゆっくりで徐々に速く」というのは、なんにでもあてはまりますね。ゆっくりと動きの一つ一つを考察しながら頭や体を動かしていって、それから一連の動作を徐々に頭にたたき込んで、最終的には意識しなくてもできるようにするというものです。著者が格闘技を始めた時にこの手法を取り入れたようで、最初は筋肉の動きを感じながらゆ〜っくりと動いて、体の部品一つ一つを確認しながらパンチを打ちます。そうすることで、無駄のない力強いパンチが打てるようになるんだとか。

この人は「天才」なんでしょうが、やっぱり天才は努力を人の何倍も重ねてます。天性の才能だけではなく、その才能を生かすために最高の努力を重ねられる人を真の「天才」と呼ぶべきでしょうね。その天才の努力の方法を著書にして、たくさんの人と自分のやり方を共有してくれてるってのはありがたいことです。

何にしても「日々継続」が上達の鍵なんでしょうね。わかっちゃいるが、己の怠惰を止めることができない。そんな気持ちを払拭させるために、たまーにこういう本を読んで景気づけしてます。

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<追伸>
やっぱり世の中天才ってのはいるもんで、そんなに時間をかけないのにいろんなことができるようになったりする人がいます。自分も何かそういう「天才」ちっくな能力がないか分析してみましたが、あんまりないですねぇ。でも、いろんな国の人とすぐ仲良くなれたり、その国の生活習慣にすぐ慣れたりできるってのは、僕の能力かなぁと最近思います。世界の人々は基本的に主張が激しいので、その辺でうまがあうのかもしれません。日本は難しいですよ、いろんな意味で。