「勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力 ビジネス思考法の基本と実践」を読んでみました。「ブログに書評を載せてください」と書かれているので、まあそれに従って感想でも述べます。
どんな本かというと
これがどのような本であるかというと、「著者自身の実体験をベースにした、ビジネスHowTo入門」です。これくらいのボリュームのビジネス本だと、大体似たような内容で、この本もその枠をでません。しかし、この本で目新しいのは著者の本の売り上げなどを具体的にだして「これこれこうしたからこうなった」という考察を述べているところでしょう。
ポイントはフレームワーク
この本が述べているポイントは「何かを考える時はきまった枠組み(フレームワーク)があり、基本的なものをベースに、それを自分の使いやすいように変化させていこう」という感じですかね。まあ、最近よく聞くコンセプトではありますが、この本でやり方を再確認できたと思います。
批判覚悟です
えらいなと思うのは、読者から批判を受けるのを覚悟で、ある種自画自賛的な内容を盛り込んでいるところです。「これをやったから私の本は売れた」という感じの文章は多いです。これは、あくまで具体例を述べるのに身近な自分を題材としたというだけなんでしょうが、ここを穿った見方で取る読者も多いんじゃないかなと思う。Amazonでの感想も良い・悪いが二分化されてますね。
統計論は強引かな
ちょっと気になったのは、本の中で統計の話がでてきて「肥満の人は借金が多い=栄養学の知識が無い人は、金融学にも疎いから」という説明があります。これがちょっと強引かなと思う。統計上では「肥満の人は借金が多い」という傾向があったらしいのですが、統計はあくまでデータなので、上記のような結論をだすには論理が欠落しているような気がしてならない。まあ、例題なので、ここのロジックをごちゃごちゃ因縁つけてもしょうがない。
総括すると
総括すると、別のビジネス入門書を1冊読んでざっくり基本的な項目を抑えた後に2冊目くらいに読む本だな、という感じです。この辺の方法論は、たくさん本を読んで自分のやりやすいやりかたを見つけていくしかないので、そのたくさんの中の一冊としては意味がある本だと思います。
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<追伸>
東野圭吾さんの新作が発売されましたね。早速買いました。ドラマや映画にもなったガリレオシリーズらしい。最近この手の完全犯罪風な作品を書かなくなってたので、ちょっと楽しみにしてます。固定キャラがでてくるような作品って、マンネリ化するのでガリレオもこの辺が潮時かなと思う。短編でちょこちょことやっといた方が、話としてはいいんじゃなかろうか(ドラマ化しやすいから)。