仕事というのは環境や集まった人によって、やりやすかったりやりにくかったりします。今の職場環境も悪くはないのですが、前の会社でほんの一時ですが非常に仕事がやりやすかった時期がありました。その理由をちょっと考えてみました。
理由1)役割分担が明確だった
この時には、僕の上に一人主任がいて、その人がプロジェクトマネージャーという位置づけでした。そして、その下に僕ともう一人がついてプロジェクトを進めていました。この時の役割が非常に明確でした。主任さんは他部門との橋渡しや仕様全般を取り仕切っていて、いわゆるマネージメント系の職務に集中していました。そして、僕ともう一人は、異なる技術分野における技術検討をそれぞれ担当していました。分担としては普通の構成なのですが、重要なのは「それらの役割が徹底されていた」ということです。僕は自分の技術分野の検討を行い、そこで問題等が発生すれば主任に相談して大枠の仕様に反映させていく、もしくは他部門と協議、という明確な流れができていました。この時、主任さんは役回りとしては面倒なことが多かったのだと思いますが、僕としては技術分野の検討にほぼ100%集中することができて、非常にやりやすかった。
理由2)目的を共有していた
「製品を立ち上げる」という目的を3人がちゃんと理解していました。そうすることで、それぞれの業務に対して区切りを付けるということがなくなり、協力できる部分は最大限の力で協力する、という自然な文化ができあがっていました。「それはお前の仕事だから自分でやれ」という感じには一度もなりませんでしたね。人が3人しかいなかったというのもあって、完全な分業はできないことが明白で、しかも、お互いの業務負荷もある程度把握してたので、区分けが難しい業務について柔軟に対応することができたように思います。
まとめると、「目的を共有して、役割を明確にする」という非常に当たり前の結論になりますが、恐らくこの当たり前を実践することが仕事の難しさなのかなと思います。やっぱり人それぞれ思い描いてるものも、アプローチのしかたも違うので、個人同士が高いレベルで協調するということ自体が難しいことなんだと思います。
あの時はたまたま、同じ思想を持った人が集まったというだけで、違う人が集まればやっぱり違う結果になっていたんでしょうねぇ。
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なんとまあ残念なことに、「タバコ吸わなければ、いい女」はやっぱり禁煙失敗してました。お互い残念ですが、別件にかけることにしましょう。別件は接点の無いところなので、これまた難易度高め。今年も何もなさそうな予感がしてきた。