2009/03/02

ファインマン物理学がわかりやすい

知り合いから「ファインマンの物理学の本がわかりやすい」と教えてもらったので、早速読んでみました。本の内容はファインマンさんが、Cal. Tech.で物理を教えた時の授業内容を、例題や言い回しなど全部含めて本にしたという感じです。全体的には教科書仕立てですが、説明がわかりやすい。
ファインマン物理学 (5)

ファインマン物理学は5巻でていて、ノリで5巻全て入手したんですが、とりあえず一番興味がある量子力学から読んでみました。いままでいろんな「やさしい量子力学」的な本を読んできましたが、一番ピンときましたね。まだ冒頭の不確実性のところしか読んでませんが、量子力学とは前提として「よくわからん部分」があり、それでも成り立ってる学問だということがわかりました。

わかりやすさはどこからくるのかと考えてみましたが、スリット透過の実験をベースに「こうしたらこうなって、これを考察するとこうなる」という部分が、非常に明確に書いてあり、こういうところが「わかりやすさ」なんじゃないかと思いました。しかも、結構しつこく「こうなったらこうなる」というのを説明してくれている。繰り返して、いろんな視点で考察することで、頭に定着しやすかったりもするのかなと。無論、同じ内容で書かれている本はいくらでも存在するのかもしれませんが、理屈の展開の方法にミソがあるんじゃないかと思う。こういう風に、基礎の部分をきちんと説明してくれると、後々思考の路頭に迷った時も、ここに立ち戻ればなんとかわかる、というスタートポイントになるので、助かります。

同じような形式の本を最近読んだなぁと思ったら、囲碁の本が似たような感じでした。
東大教養囲碁講座―ゼロからわかりやすく (光文社新書)
最後まで読むと、初心者でも十分囲碁が理解できるレベルになります。例題もわかりやすい。ちゃんと考えて作ってるなぁという感じ。これを読んで囲碁に対するモチベーションがあがったんですが、日本棋院のHPは棋譜が有料だったりして一気に学習意欲をそがれました。ホントに囲碁普及させる気があるのかね?チェスの棋譜なんか、ネット上でいくらでも手にはいるのに。有料化の状態で大して儲けがでてないのであれば、普及の為に無料公開した方がよっぽど囲碁発展に貢献するような気がする。ビジネスモデルを考え直して欲しい。

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<追伸>
土曜日に光ファイバーの工事をしてもらったんですが、日曜日の朝にいきなり使えなくなりました。光の端末を見ると、AUTHが消灯状態だったので、NTTに連絡して今日再工事してもらいました(今日たまたま休暇でよかった)。いろいろと調査してもらった結果、電信柱の部分で回線が切れてたとか。そんな根本でファイバーがやられるとは、意外にもろいな光ファイバーも。電話かけたらすぐに対応してくれたNTTは、ちょっと見直した。