2007/10/16

フェルマーの最終定理

フェルマーの最終定理」をご存知でしょうか?17世紀にフェルマーさんが、「この証明の解を書くには、この余白は狭すぎる」という謎のメモ書きを残したが為に、そこから数世紀に渡って解かれる事がなかったという、かなり難関の証明問題です。命題はなにかというと、至ってシンプルで

X^n + Y^n = Z^n
n >= 3の時XYZを満たす0以外の自然数解は存在しない

というものです。命題としては簡単に見えますが、20世紀の最先端の数学テクニックを駆使して、ようやく証明された問題です。ほんとにフェルマーは当時解けたのだろうか?

ネットで出回ってる証明を見てみましたが、まったくもって理解できない。理解はできないが、証明の焦点としては「谷山ー志村予想(現在は定理)の解=フェルマーの最終定理の解」ということだったと思います。

証明はされてるようですが、試しにX^3+Y^3=Z^3に整数解がないかどうか、調べられる範囲でPS3の並列プログラミングを使って検証してみるのも、面白いかなと思ってます。いままでも、コンピューターによる検証は行われてきてるとは思いますが、プログラムの練習がてらやってみることにします(素数発見もままならない状態だが・・・)。解くべき式はただの等式なので、SPE8個使ってXYZをしらみつぶしに調べていけばよいだけです。いままで人知が及ばなかった領域も、Cell Broadband Engineならば調べることができてしまう。しかも、驚くべきスピードで。解を探してみて、もしもXYZの整数解がでてきたら、証明は覆されるのだろうか?

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<追伸>
僕は昔コンパスと定規で「角の3等分線」を作り出すことに夢中でした。絶対できないと先生は言ってましたが、それに挑戦すること自体がすごく楽しかった。そうやって試行錯誤してる段階で、新しい事に気づいたりします。たとえ間違ってたとしても、そこから学ぶことは多かった。近年、失敗を罵る文化が蔓延してる世の中ですが、21世紀を生きる子供達には「失敗を賞賛する文化」の中で勉強をしていって欲しいものです。