2007/08/04

「東大卒がプログラマになんてならない理由」について想う事

東大卒がプログラマになんてならない理由」という記事がはてなブックマークで話題です。

僕としては、東大卒の人は「プログラマにならない」というよりは、「プログラミングだけをする人にはならない」という意見です。

プログラミングが「アルゴリズムをコードに焼き直す作業」だとします。無論この作業にもいろんなテクニックを必要とされますが、どちらかというと職人技という感じで、コードに焼き直すまでのスピードや正確性が求められます。東大卒の人もこういう作業を何度となくやってくると思いますが、優秀な人はもっと深いところまでプログラミングを追いつめます。

それは文法上のテクニック云々とかではなくて、

コンパイラの仕様やハードの仕様を理解して、
それに基づいて最適なアルゴリズムを構築し、
そのアルゴリズムの妥当性を検証する、

というところまでやると思います。ここまでは、「コンピューターサイエンティスト」の領域で、研究所とかに所属してる人はこういうことを日々やっていることでしょう。

「ソフトウェアエンジニア」であれば、上記プラス

その変更がソフトに対してどれだけの効果を発揮し、
どれくらいの人数・日数でそれが達成できて、
どれだけの利益に繋がるか、

というところまで考えることでしょう。

ソフトウェア開発において、実際にコードを書くという作業は開発のほんの一部分にすぎず、もっといろいろとすることがあります。なので、僕の見解としては東大卒の人は「プログラミングだけをする人」にはならず、「ソフトウェア開発をする人」になっていくのだと思います。

結局のところプログラミングでもなんでもそうですが、深いところまで理解しようとするのは、それに対して「興味があるかないか」そして深い部分へ「たどり着こうとするかしないか」です。東大卒だからっていうくくりは結構乱暴かなと思いまが、その深いところに早くたどり着けるのが東大卒の人で、他の人はもっと時間がかかる、という違いだけなのかもしれませんね。今レベルの差があるからと劣等感を抱いてもしょうがない話で、各自のレベルに合わせて地道にこつこつやってけばいいんじゃないかなぁと思います。

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<追伸>
ふと気づいたらカウンターが一万越えてた。最近はグーグルの検索にひっかかるようになってきたので、じわじわトラフィックが増えてる感じ。もうちょっと記事の方針をバチッと一本に決めるといいのかもしれないけど、まあそんなにがっつく必要もないか。