今日はある企業の説明会に行ってきました。仕事のテーマとしてはかなり魅力的で、エンジニアの人も来て、直接話が聞けるという説明会だったので、ちょっくら顔出ししてきました。
結果としては「この会社は無い」です。
人事の方いわく「皆さんが今どれだけ活躍していようとも、弊社の基準に従って年齢を考慮して給料を決める」とか。そこまで言われて「そこで働いてみよう」なんて思うわけねーだろが。外部で培ってきた経験ってのはまったくもって評価に値するものではない、と真剣に思っているのだろうか?そんな思想を持っているうちは、優秀な技術者はどんどん海外に流れていくと思うんだがねぇ。理系離れが進んでいる中、こんなことじゃ「日本離れ」も確実に進行してくだろう。世の中の流れで「ものづくりが大事だ!」なんて言ってるけど、肝心の技術者への待遇はお寒いものだ。笑っちゃうよ、マジで。
「技術者は長い年月で教育していくものだ」とか言う人もいるが、それはもうはっきり言って時代錯誤の考え方だ。今の開発は日々進化しててツールも目まぐるしく変わるし、必要な知識も変わるし、開発サイクルも異常に短い。そんな悠長なことを言ってると、世界のマーケットの流れにはついて行けないだろうし、実際着いていけてない。製品を一人の手で開発できる時代はとうに終わってて、難易度の高いものだと非常に多い人数をかけて開発するケースが多くなっている。なので、深い知識も必要だが、その場の状況に合わせた柔軟な思考と網羅的な知識の方がよっぽど実践的であると思う。むしろ場数を踏んできた人のコミュニケーション能力とかの方が、生半可な知識よりよっぽど開発に貢献すると思う。
こんなことを言うと、高度成長期を支えてきた人に「若造が何を言ってるんだ!働けて経験が積めるだけありがたいと思え!」とかどなられそうだけど、そんなこと言われた日にゃ迷わず海外に行きますよ、僕は。僕の経験と知識を評価できるスケールを持っていないのであれば、まったくもって話にならない。「都合が悪くなったら切る」名ばかりの終身雇用制度の中で、せめて僕のモチベーションを維持できるくらいの評価はして欲しいものだが、まあ文化として無理な話なのかな。
この調子じゃ、日本のメーカー系企業は全部右に習えなんでしょうね。なので、僕は日本国内での転職は今後の選択肢から一切捨てました。グッバイ日本。
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僕が日本にこだわってたのは、やっぱりMade in Japanの称号を復活させたい、日本の技術はまだまだいける、ってところを世界にアピールできたらな、というところでしたが、今回でそんな気持を木っ端微塵に打ち砕かれたような気がします。世界は広いし、時代の流れもこれから幾分良くなっていくだろうから、どこかに拾う神くらいはいるであろう。