2009/04/09

分かりやすくプレゼンする方法

僕が検討結果などを発表する時に心がけている、「分かりやすくプレゼンする方法」をご紹介。些細な心がけですが、これをするのとしないでは聴衆の理解度が全然違うと思います。

1)目的を明確に
「なんの為にこの説明をしてるのか?」っていうのがわからないと、どんなにうまい説明だったとしても結局聞いてる人は「なんだかよくわからない」という感じになってしまいます。一番最初にドカンと目的を述べましょう。


2)全体像を見せる
全体像を見せるのってとても大事で、とても難しい。どこまでが全体なのか、という見極めが難しいと思いますが、「目的」と「結果・考察」がちゃんと結びつくような全体像を見せることが大事です。全体像を決めたところで、詳細に移ればいいと思います。


3)説明対象者によって内容を変える
これって結構重要です。特に専門的なことを、その専門外の人に話したりする時が難しい。電気回路の詳細を、ソフトウェア開発者にくどくど細かく話しても結局理解してもらえません。上の「全体像を見せる」に結びつきますが、詳細のレベルをどこまでにするかは説明する対象者によって柔軟に決めた方が良いですね。


4)箇条書きにする
とにかくなんでも箇条書きにすることです。箇条書きにすると、ポイントが絞れて自分も相手もわかりやすくなります。つらつらと文章を書くのはダメです。本当に言いたいことを1文で書ききりましょう。


5)大事な部分は色を変える
全体を通して、あるいはスライド一枚の中で「大事な部分」っていうのはあると思います。キーワードを協調するだけでも、いいのです。説明した後、とりあえずそのキーワードくらいは持って帰ってくれるはずです。


自分がよく知っていることを説明しようとすると、内容は充実してるんですが他者にとってわかりにくい説明になってしまうことが多いです。知識のレベルが同じなのであれば、遠慮無く説明すればいいのですが、なかなかそういう機会もありません。管理職向けだったら、詳細は省いて概要と結果を説明すればいいし、同じ技術者同士であれば、詳細も掘り下げて説明します。自分中心ではなく、あくまで聞いている人を中心に話を進めると、全体的にわかりやすい説明会になったりしますね。

最近はお客さん向けに説明とかなく、同じ設計者向けの説明ばっかりだから、「レベル合わせ」のカンが鈍ってるかも。

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<追伸>
アイデアに詰まった時に僕がよくやるのは、「全く違う分野の本を読む」ことです。違う分野の技術を見たりすると、事象を観察する視点みたいなものが、いい発想につながったりします。アイデアに煮詰まっている人がいたら、本屋さんのいつも行かないコーナーに出向いて、簡単そうな入門書を一冊適当に買って読んでみてください。