2009/06/11

「シャトゥーン」が面白かった

最近読んだ「シャトゥーン」がすごく面白かった!
シャトゥーン ヒグマの森 (宝島SUGOI文庫) (宝島社文庫)

スティーブン・キングの「クジョー」という作品がありましたが、それにちょっと似てますね。クジョーでは狂犬病にかかった大型犬が襲ってきましたが、シャトゥーンの場合はヒグマです。しかも、このヒグマがやたらと強く、そして賢い。野生の動物ってたくましいというのがすごくわかった。

序盤でヒグマについての知識をたっぷりしこまれて、後半はもう13日の金曜日かってくらいの勢い。文字だからいいようなものの、映像にしたらとんでもないことになりそうだ。映画化も十分ありうる。

この本のいいところは、現実とフィクションのオーバーラップのさせ方ですね。物語自体はもちろんフィクションですが、ヒグマの生態だったり習性だったり、その辺の情報を盛り込ませて、読者に「ありうるなぁ」と思わせるところが、すごくうまい。

注文を付けるとすれば、序盤の説明がちょっとだけくどい感じがして、登場人物の掘り下げも大してされてないということくらいか。でも、「ヒグマ」の存在感がすごすぎて、そんな細かいこと忘れてしまいますけどね。

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<追伸>
最近リリースされたプリズンブレイクのファイナルシーズンを見始めました。シーズン2からは、蛇足感が否めませんが、やっぱり最後が気になる。またどんでん返しのどんでん返しみたいな感じで終わるんだろうなぁ。ガンダム00も気になりますが、プリズンブレイクからも目が離せません。