Apple マッキントッシュの初号機「Apple I」の作成方法を書いた本があります。
洋書ですが、この本を読み解くと伝説のApple Iがあなたの物になります。パーツを一つ一つ集めて組み立てることも可能ですが、組み立てキットも販売しているようです。
Apple Iのスペックは以下の通り。性能がどの程度かと言えば、初代ファミコン以下です。僕が大学の時作ったマイコンボードよりも低いスペックですね。歴史を感じます。
CPU:1MH, 8-bit Data Bus
RAM:8kB
Video Output Port
ASCII Keyboard Input Port
Peripheral Input Port
当時はキーボード、モニター、電源など全て別売りで$666.66だったそうです。電源を用意しなければならない、というのがマニアな感じがしてよい。
オプションで音楽のカセットテープからプログラムをロードする機材があり、ゲーム等のソフトが入ったカセットを一つ$5で売り出してたそうです(あまり売れなかったようです)。カセットのラインナップは全部で9個で、BASICはこの9個のうちの一つだったみたいです。それを買うと、「BASICでプログラミングができる」ようになるだけってのがまたすごい。
では、実際にはどのように使われてたかとういうと、アセンブラをキーボードで直接打ちこんで、プログラムを作ったりすることに使われてたようです。当時としては相当な贅沢品だったので、ほんとのマニアが買ってたのかな〜。というか、これの使い方を理解してた人が、世界に何人いただろうか?
プリンターも発売されたそうですが、アルファベットの大文字のみ打ち出し可能。
それを思うと、写真が高速に打ち出せるいまのプリンターは、相当進化していますよ。プログラムだって、いまやネットから入手できますしね。そもそも当時はネットワークに繋げるという機能もなかったのです。モデムとかが現れるのはもう少し先ですね。
よって、Apple Iは筋金入りのマニア向けです。
で、今これを作って何をするって?そんな野暮な事、聞くな聞くな。
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明日は横浜へ出陣