【エンジニア?設計?】
僕はエンジニアとして働いていますが、作っているものが産業用機器なので、あまり人に自分がやっていることを理解されません。そんなに崇高なことはやってないのですが、興味がないと接することが無い分野ではあります。そういう未知なるところを誤解されて「すごく難しいことやってる」と思われがちなので、このテクノロ散策で僕の業務内容をおおまかにご説明したいと思います。
エンジニアとはなにか?
「いろんなものを設計をする人」です。
設計とはなにか?
「いろんな条件を踏まえても確実に製品が動くことを保障する」というお仕事です。
【設計業務ってどういうこと?】
例えば今ここに長さ1mの棒があります。しかし、1mの棒を作る業者の機械の精度が悪く、何本も棒を作ると長さがばらついてしまい、1.1mの棒ができてしまうことがあります。さて、この棒をしまう箱を作ろうとした時に、箱の長さを1mにしてしまうと、1.1mの棒が出て来た時に箱に入らなくなってしまうので、箱の長さをワーストケースで考えて1.1mにしておきます。この箱であれば、1mの棒の時は余裕ができてしまうけど、棒のできに関わらず確実に棒を箱に納めることができます。この箱のサイズを決めるのが、いわゆる設計業務です。
【変動する値は何個もある】
箱を作る場合は長さという1個の値が変動するだけなので、それだけを気にすればよいのですが、実際の設計はもっと何種類もの値を考慮する必要があります。あの長さはこれ以下で、あの重さはこれ以下で、という制約もあったりします。箱の例に付け加えると、温度変化による箱の収縮はどれくらいか?とか、そんな感じです。更に、気にするべき値がわかっているならば簡単ですが、大抵の場合「なんの値を考慮すればよいのか?」というのがわからないので、その辺の条件や制約も検討する必要があります。
【で、なんだっつーの?】
まとめると、「どこに制約があって、それをどうしたら満たせるのか?」を自問自答して、計算して、最終的に確実に動く製品に仕上げて皆様にご提供するのが、僕の仕事「設計」です。
【設計に問題があると・・・】
残念なことに、設計に不具合があったりすると、皆さんの使っている携帯が不意に壊れたり、ノートPCの電池が発火したりします。設計不具合がどのへんからくるかというと、やっぱり経験値ですね。経験が浅いと「考慮すべき点が見えない」ということが起きて、自分では完璧な設計をしてるつもりでも、検討抜けがあると致命的な不具合に結びついたりします。
さて、長文でしたが、僕のやってること少しはわかってもらえたでしょうか?もしわからなければ、後日雰囲気のあるバーで、じっくり説明させてください(女性限定)。
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<追伸>
でも、実際問題こういう話題は女性にまったくウケない。エンジニアの道を歩もうとしている理系の学生さんとかで、もし聞いてみたいことがあればなんでも聞いてくださいね。